高台に建つ古民家リノベーションのキッチン。
ホームページの施工事例をご覧いただき、しっかり製作してくれそうとのことでご依頼いただきました。
大きなアイランドキッチンがポイントになっており、コンロ部と壁面収納の3つの構成。
古き良き梁や柱と調和するキッチンです。
大迫力のアイランドキッチン
古民家らしい梁や柱。天井高さを感じる空間ですが、空間に負けないほどの大きなアイランドキッチン。
サイズは2m×2.3mあります。
設計士さんのご提案のプランで、さらにお知り合いの料理家の方にも相談され、機器の位置やレイアウトもしっかり検討されていらっしゃいました。私たちは綺麗に見せるための細かな納まりなどをご提案。
メインのアイランド部は四方にぐるりとシンクと収納を配置し、一角にはスツールを並べ、軽食が取れるスペースを設けています。
扉はオーク、天板は人工大理石のホワイト。梁や柱を活かした空間に映えます。
デットスペースを減らして収納量が取れるように、収納の奥行きをバラバラにしてパズルのように組み合わせています。
アイランドのスツールを置く場所の奥にも収納を。普段使わないものをしまう空間です。
柱もデザインに取り込む
アイランド部の両サイドには建築の柱がありました。
カウンターは柱部分を切り欠き、柱とカウンターがぴったり揃うようにデザイン。
柱をキッチンに取り込むことで建築と一体化するようにしています。
柱間の隙間をなるべく少なくして綺麗な納まりにするために、いつも以上に細かくミリ単位でカウンターや箱の寸法を調整しました。
現場に入れるときはいつもドキドキしますがぴったり納まりました。
このように変形の形状でも柔軟に対応できるのがオーダーキッチンの特徴です。
最大の難所
今回の最大の難所は大きなカウンターの搬入。
20年近くキッチン業界にいますが、今回は最大サイズ。
さらに車から家まで長い階段が続き、庭の梅の木なども階段にかかっており、傷つけないように木をかわしながら運べるかが懸念事項でした。
お客様も途中の草木の伐採もご協力してもらい、5人がかりでなんとか搬入できました。
工事日は快晴。かんばって運んだ先には素晴らしい景色が待っていました。
キッチンの向こうには素敵な景色が広がっています。
竣工後の撮影日は雨で残念ながら眺望がありませんでしたが、絶景を見ながら料理ができるのは羨ましい限りです。
コンロ横に冷蔵庫。さらに奥がパントリー。
シンク横に料理を盛り付けるスペースや、食材を置くスペースもあり、作業導線がコンパクトで料理しやすいレイアウトです。
壁側の収納にはグラスを置く飾り棚。
将来用の製氷機置き場。
しばらくは置かない予定なので、取り外しのできる棚をつけています。奥には製氷機の給水が隠れており、点検口も設けています。
冷蔵庫横のサイドパネルには鉄板を仕込み、マグネットが効くようにしています。
引き渡し時には、お客様と設計事務所の方合わせて7-8人でアイランドを囲みしばし談笑。
とてもゆとりのある空間でみんな自然と笑みが溢れているのが印象的でした。
今回のようにリノベーションのキッチンも承っております。
お気軽にお問い合わせください。
設計:TAIMATSU
写真:尾鷲陽介
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