眺望抜群のアイランドキッチン
海辺の見晴らしの良いロケーションに建つ新築戸建のキッチンを施工しました。
LDKは3階にあり、窓から海が一望できます。
アイランドキッチンから眺めた景色。うらやましい眺めです。
素材をミックスしたキッチン
お客様のご職業はインテリアコーディネーターです。
IMPLEMENTSの母体である小林幹也スタジオがデザインを担当した家具メーカーの展示会でお会いしました。
お仕事柄、ご希望とイメージをしっかりお持ちでした。
部分的にカラーやリブを入れて素材などをミックスしたオリジナル性のあるキッチンを希望されていました。
そのほかに
・キッチン扉にはマットなダスティグリーンやブルーをとりこみたい。
・冷蔵庫を収納するトールキャビネットの色は冷蔵庫が溶け込むような色にしたい
・グラスやオブジェなどを置く見せる収納が欲しい
・アイランドキッチン下はごみ箱や生活感のでやすい炊飯器などをしまいたい
・トール収納部にビルトインのオーブンレンジ
といったご要望がありました。
キッチンの構成は5.2m×2.6mのL型キッチンと2.4mのアイランドキッチンです。
シンク側のキッチンは塗装の扉でスモーキーなグリーン色を採用。塗料のカラーチップからよりイメージに近い色を選びました。
冷蔵庫とオーブンがあるトールキャビネットは低圧メラミン材のダークグレー。 アイランドキッチンの収納も同じダークグレーです。
シンクの先にあるコーナー部はコーヒーメーカーと電気ケトル、グラス置き。アイランドと同じオーク材です。
シンク側は吊戸を設けずスッキリとさせています。
調理側はゴミ箱や炊飯器などを収納し、生活感を隠しています。
アクセントのリブパネル
アイランドキッチンのスツール部は1番目につくところです。こちらには木目のリブ(縦格子)パネルを製作しました。
素材はオーク突板のウレタン塗装。塗装色はクリア色よりオークの素地の色に近いピュアオーク色に。
リブの太さやピッチもお客様と実寸大で何種類か検討し決定しました。
このように色味や素材の太さピッチを自由に決められるのもオーダーキッチンならではの利点です。
職人の技術が光る作業
天板はSTARONの人工大理石。 幅が5.2mもありますが、この長さを一枚では運べないので現場で2枚のカウンターを継いでいます。
ここ最近はクオーツストーンやセラミックタイルなどを天板に採用する機会も増えてきましたが、これらの素材はどうしてもサイズが大きくなると継ぎ目が出てきます。
一方、人工大理石は継ぎ目の分かりにくい「シームレス加工」によって 継ぎ目の目立たない仕上がりで一体に見せることができるのが大きな特徴です。
継ぎ目に専用の接着剤をいれ、圧着させます。
接着剤が固まったら凹凸がなくなるまで綺麗に磨き上げます。 柄によってはどこが継ぎ目かほどんど見分けがつかなくなります。熟練した職人技です。
便利なキッチンアクセサリー
ステンレスのオーダーシンクに今回は天板の人工大理石を使った水切りを合わせて製作。 お客様から野菜の水切りなどカゴを置いたままできてとても便利!と嬉しいコメントをいただきました。
引き出し収納に便利なカトラリーを分類できるSIKILINA。マグネットでお好きな位置に変更でき、カラーバリエーションも豊富です。 今回はブラックの金物×オーク。また、開き扉には同シリーズの包丁差しを選びました。
大迫力のシアターボード
キッチンに合わせて、リビングにプロジェクターをいれる幅3.3mのシアターボードも製作いたしました。
投影するときのみプロジェクターを引き出し、なるべく大きく投影できるようにプロジェクターの高さ、引き出しの奥行きは実際に現場で検証し調整しました。
使う時は天板の蓋を開けて、収納を引き出すとプロジェクターが出てきます。
プロジェクターを使わない時は機器が見えずスッキリとしたデザインにしました。 素材はキッチンと同じくオーク突板のピュアオーク色と低圧メラミンのダークグレーとして、空間の統一感を出しています。
キッチン・リビングダイニングともに、海を眺めながら料理をしたり動画を見たり、ゆったりと過ごせる空間に仕上がりました。
オーダーキッチン・造作家具ともにお気軽にお問い合わせください。
設計・施工 : エバーグリーンホーム
インテリアコーディネーター : 松井江津子
写真 : 尾鷲陽介 (一部 IMPLEMENTS)